ドロンズ石本
著者のコラム一覧
ドロンズ石本タレント

本名・石本武士(いしもと・たけし)。1973年、広島生まれ。96年に相方の大島直也とドロンズを結成。現在は食レポに俳優とマルチに活躍中。2007年に自身がオーナーの「馬肉屋たけし」(東京・恵比寿)を開店。

お店のピンチに薬丸さんから電話 応援テークアウトに感謝

公開日: 更新日:

「次発見すれば、警察を呼びます」

 高円寺にあるライブハウスの店頭に、ある朝そんな張り紙があったそうですね。無観客で、お酒もフードも出さず、せめてもと動画配信していたところ、それも自粛しろと言われてしまう。差出人として「近所の人」と書いてあった。

 こういう空気、圧力は飲食店をやっていて、ひしひしと感じます。「3密」をつくらないよう席をあけるのはもちろん、換気をよくし、アルコール消毒し、まずは自分から人様に迷惑をかけないよう心掛け、行政の指示をきっちり守っていても、飲食店を営業しているというだけで、何か悪いことをしているかのような空気がある。ストレスなのか、このところ左目のまぶたが痙攣しています。

 実際のところ、店を開けても、閉めているのと大して変わらない毎日が続いています。閉めていても家賃や光熱費はかかるし、熊本から仕入れている馬肉も待ってはくれない。でも開けても閉めても同じだから、やっても意味がないとは思いません。「馬肉屋たけし」のある恵比寿1丁目界隈はオフィスが多く、午後3時過ぎになって「開いててよかったよ」って言っていただいたり、予約を入れていただき、作りたてをお渡しすると「行列に並ばなくていいのが何より」って喜んでもらえると、ああ、やっていて良かったって思える。

「悪い意味ではないけど、たくさん人がいる所で食べるより、ガラガラのお店の方が安心するよ~」とか(笑い)、面白いもので、人との距離が開き世の中が殺伐とする中、逆に人とのふれあい、あたたかみが身に染みてきます。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

  2. 2
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 3
    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

  4. 4
    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

  5. 5
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  1. 6
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

  4. 9
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10
    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か

    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か