「われわれが眞子さまを守らなければ」の世論はなぜ生まれたか

公開日: 更新日:

 こんなことが起こるのも、その背景に、皇室の女性をアイドル化してきたことにあるといえる。

 多くの国民にとって、4、5年前までの眞子さまのことをどれくらい記憶しているだろうか。おそらく眞子さまを認知したのは“小室さん問題”が大きくなってからではないか。ところが、皇族女子は注目されたとたんにアイドル、もしくはスターになってしまう。なぜなら、皇室という永遠のブランドを頂いているからだ。

 それまで注目されていなかった眞子さまが、婚約を機に焦点が当てられると、急に“われらがアイドル”になった。そして男の素性が分かると、「(私たちの)眞子さまがあんなとんでもない男と結婚するなんて!」となったのだろう。

 しかし小室さんにすれば、結婚は個人の問題であって、国民の理解を得るなんて考えもしなかっただろうから、「国民への釈明」うんぬんと言われても理解不能だったに違いない。結局、あちこちでボタンの掛け違いがあって、国民のひんしゅくを買ってしまったが、これが小室さんにとって悲劇の始まりだった。(つづく)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  2. 2
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  3. 3
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  4. 4
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  5. 5
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  4. 9
    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた

    (26)第3作「男はつらいよ フーテンの寅」では寅さんを地面に叩きつけた会員限定記事

  5. 10
    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」

    元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」