森暢平
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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

小室圭さん「皇室利用」に小木博明氏が根拠なく言及 フジ「バイキング」に問われる放送倫理

公開日: 更新日:

 重要なので、小室さんの回答の全文を掲げる。

「フォーダム大学のAdmission policy(大学の入学者受け入れ方針)には、入学資格は法学部卒業生だけでなく、それと同等の法学教育を受けたことと規定されています。私の場合は、フォーダム大学ロースクールが、ロースクール入学以前に修了したlaw studiesを認めたため、申請が受け付けられました。学費全額免除の奨学金については、私が提出した成績を含む総合的な評価に基づいて決まりました。入学選考において、私が『プリンセス・マコのフィアンセ』であるとお伝えしたことはありません。日本のメディアから大学に問合せが来る可能性があり、ご迷惑をおかけするかもしれないという状況については、入学決定後に説明をいたしました。大学のHPでの記載については、状況を総合的に踏まえたうえで、大学が判断したことでした」

 具体的な根拠を挙げて、明確に否定している。

■指摘された疑惑に明確な根拠がない

 小室さんは、三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)勤務ののち、一橋大学大学院国際企業戦略研究科で、経営法務(ビジネスロー)を専攻し、2018年3月に修了している。一橋大学のこの研究科は、いわゆるロースクールではない。こうした志願者からの申請の相談があった場合、単位取得状況や修士論文の内容を審議するのが通例である。小室さんがlaw studiesを認められたと言っているのは、一橋での修士号を指す。それを含め、フォーダム大学法科大学院のアドミッションオフィスが入学資格ありと決定し、その後、申請書類が本審査されたということだ。一点の曇りもないことは明らかである。

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