増位山太志郎
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増位山太志郎元大相撲力士

1948年11月、東京生まれ。日大一中から一高。初土俵は67年1月場所、最高位は大関。引退は81年3月場所。引退後は日本相撲協会で審判部副部長を務めた。74年「そんな夕子にほれました」、77年「そんな女のひとりごと」などがヒット。画家として二科展入選の常連。「ちゃんこ増位山」(墨田区千歳)を経営。

<13>コロナ前にはカラオケを一晩で30~40曲歌ったこともあります

公開日: 更新日:

 相撲と歌謡界は僕にとってはどう違うか。当然だけど、まったく別物です。相撲界は強くならないと屁でもない。番付が上がらないとどうにもならないから。だけど、素質があって努力したらその分だけ成功する可能性はある。

 歌はどうかというと努力してもダメ。一発当たるかどうかの世界。よく「この歌で勝負」なんていうでしょ。でも、他力本願の世界だからどうしようもありません。

■スマホ、配信、YouTubeの時代になって個性がなくなった

 歌の世界の場合、問題は個性がはっきりしているかどうかです。

 歌の世界も今と昔では大きく変わりました。レコードを買った、CDを買ったという世界から今はスマホで聴いた、パソコンで聴いた、YouTubeで見たというふうに変わりました。何が違うかというと、レコードやCDを買うのは自分のものにしたという感覚だと思います。そして時代背景もあるけど、買わなくても1億みんなが知っているいい時代でした。

 でも、スマホや配信はそういう感覚にはならない。単にはやっているから聴いているというだけです。それではスタンダードにならない。

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