二田一比古
著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

平手友梨奈や川栄李奈が活躍 「アイドル出身女優」は甲子園球児→プロ野球に似ている

公開日: 更新日:

 夏ドラマの低調ぶりが喧伝されている。録画や見逃し配信で見る人も増え、一概に視聴率だけで人気は語れないが、回を重ねるごとに数字が落ちるドラマも目立つ。要因についてはさまざまな指摘もあるが、本来の連ドラの形を見失っているように見える。

「少年サンデー」「少年マガジン」に代表される漫画全盛期があった。人気連載漫画は毎週、「つづく」で終わる。読者は次週が待ち遠しくなる。発売日になると本屋に客が殺到。我先にと「つづく」の先を読んだものだ。読み終えた人が中身を言おうものなら「言うな」と慌てて制止した。

 2018年の映画「カメラを止めるな!」も「結末は教えないでください」のキャッチが付いていた。確かに、結末を事前に知ったら面白さは半減する映画だった。多くの人が次に見る人のために言わずにいたこともあって空前のヒットになった。

 本来、連ドラは「次回が楽しみ」と思われるのが理想だが、近年は視聴者が途中参加できるように1話完結形式が増えている。今期の主要ドラマもしかり。

 杏と坂口健太郎ダブル主演の“月9”「競争の番人」は公正取引委員会の世界を取り上げ関心も高かったが、1話か2話で完結する変則的な連ドラ。期待に応えられず1桁続きだ。TBSの看板、日曜ドラマ枠の「オールドルーキー」も2桁を割る回も出ている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今