桧山珠美
著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

木村拓哉のCMがますます痛々しい…広瀬すずとのマックカフェ、オープンハウスでの「地底人」

公開日: 更新日:

若ぶってる様子が痛々しい

 これらと対照的なのがマクドナルドのCMの木村拓哉だ。ビジネスマン風のキムタクが会議で鈴木京香とやり合うひるまックの「おひる、食べた? 張り合う2人」編はまだ年相応だが、問題は広瀬すずとのマックカフェ「マックにいちごのフラッペがやってきた」編だ。広瀬が持つ「ホワイトチョコストロベリーフラッペ」をガン見するキムタク。見せつけるように幸せそうな表情で「チューーー」と飲む広瀬に、今度はキムタクが見せつけるように袋から「ホワイトチョコストロベリーフラッペ&マカロン ラズベリー」を取り出し、マカロンをわんぱくに頬張り、「何これ、幸せじゃん」とやるものだ。

 前回の「マックにフラッペがやってきた」編同様、今回もやっぱり違和感しかない。そもそも50のオッサンがフラッペを若い娘と張り合ってまで飲むか、という問題。キムタクの必死に若ぶっている様子が痛々しい。

 もうひとつ。キムタクが地底人に扮して女子高生と会話するオープンハウス「地底人現る」編も、だ。地底人の着ぐるみを着て土から顔を出すキムタク。鼻を黒く塗って頑張ってはいるが、女子高生とのやりとりに力が入っていて笑えない。

 オープンハウスは織田裕二が犬の「ジョン」に扮したシリーズや、長瀬智也がランドセルを背負って「小学生」に扮したシリーズ、柄本明の「座敷童子」編が面白かったが、今回はそこまでインパクトもない。若い子と組んで若さをアピール、それって逆効果では。

 今期のドラマ「シッコウ!!」で織田が脇に回って評価されているように、キムタクも余計なプライドは捨て、年相応を目指す時期ではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

  2. 2
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 3
    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

  4. 4
    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

  5. 5
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  1. 6
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

  4. 9
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10
    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か

    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か