初公判ガーシー被告“反省したフリ”作戦も不発…綾野剛「精神崩壊の寸前」だったと厳罰求める
暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)など、5つの罪に問われた元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)被告(51)の初公判が19日、東京地裁で開かれた。
これまで捜査機関を挑発するような発言を繰り返し、供述調書への署名を拒否するなど、対決姿勢を貫いてきたガーシー被告だが、法廷では態度を一変。起訴内容を問われると「間違いありません。被害者に申し訳ないと思っています。一生かけて反省し、謝罪を続け、罪をつぐなっていくつもりです」と頭を下げる殊勝な態度で、脅迫行為の常習性についてのみ争う姿勢を示した。
アラブ首長国連邦に滞在中だったガーシー被告が国際手配の末、帰国した日本で逮捕されたのは6月4日のこと。弁護側はこれまで3回、東京地裁に保釈を請求したが、いずれも却下され、3カ月以上、勾留と接見禁止が続いていた。精神的にキツかったのか、逮捕後、初めて公の場に姿を見せたガーシー被告の頬はこけ、激ヤセしていた。
「最終的に保釈を認めるかどうかは裁判所の判断ですが……」と弁護士の山口宏氏がこう続ける。
「裁判所は検察側に意見を求め、『不相当』だった場合、保釈を認めないならわしになっています。表向きは罪証隠滅の恐れがあるとの理由ですが、被告が常習性を否認しているからではないか。いくら反省を口にしたところで、実際には複数の動画が残っています。検察は公判で常習性を認めさせたいのでしょう」