「グリーンチャンネル」元キャスター石山愛子さんが語る競馬の思い出、楽しみ方

公開日: 更新日:

 テレビの競馬中継を彩る女性キャスターはファン注目の的。札幌出身のフリーアナウンサー、石山愛子さんは2005年から09年まで、グリーンチャンネル「中央競馬中継EAST」でメインキャスターを務めた経験がある。そんな石山さんに競馬の思い出や楽しみ方を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

 石山さんが初めて出合った競走馬は、なんと、あのハイセイコーだった。

「最初に競走馬を取材したのは、HBC(北海道放送)のアナウンサー時代です。ハイセイコーの30歳の誕生日に、プレゼントでニンジンをあげるという企画で道東の新冠町を訪ねました。当時の私はまだ20代でしたから、ハイセイコーの方が年上で。もちろん私でも知っている名馬でしたから感動しました。高齢でしたので、全国からたくさんの千羽鶴が牧場に届いてたことが印象に残っています。残念ながら取材から数カ月後にハイセイコーは死んでしまいました」

 新冠町の武田牧場で生まれたハイセイコーは、1972年7月、大井競馬場でデビュー。6連勝で翌73年、中央に移籍すると、3連勝で牡馬クラシック1つ目の皐月賞を制した。人気は競馬の枠を超え社会現象に。75年の引退後は新冠町の明和牧場で種牡馬として余生を過ごし、牧場は観光バスが訪れる名所にもなった。

 そんな石山さんがもっとも好きな競走馬は、ご存じ、ディープインパクト。武豊騎手が騎乗し、05年に無敗でクラシック3冠を制したスターホースだ。06年に勝利して有終の美を飾った有馬記念の観客動員数は11万人を超えた。

「あのときの有馬記念は5年間の競馬中継の仕事の中でも特に記憶に残っています。競馬場にいる何万人もが、ディープただ一頭に注目していたのです。全員がレースを見つめる中、ディープは優勝してサヨナラです。競馬場がひとつになっていましたし、もう感動しました! ディープの引退後、北海道の牧場に取材に行くチャンスがありましたが、会えて本当にうれしかったです。真冬でしたが、近くで見たディープは、世間の(人間の)イケメンより格好良かったです(笑)。ディープの周りにはウサギや猫たちがいて仲良さそうにしていたのを覚えています。競走馬は小動物たちと一緒に過ごすと癒やされるみたいですね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  2. 2
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  3. 3
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  4. 4
    ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

    ロピア(下)埼玉の上場スーパー「スーパーバリュー」買収で“変身”した

  5. 5
    伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし

    伊藤信太郎環境相は“ボンボン”2世議員…六本木の大豪邸、幼稚舎から慶応育ちで「弱者の気持ち」分かるワケなし

  1. 6
    補選トップ当選の酒井なつみさん、政治って困窮者を守るためにあるんじゃないの?

    補選トップ当選の酒井なつみさん、政治って困窮者を守るためにあるんじゃないの?

  2. 7
    “エッフェル姉さん”は何しに豪州・韓国へ? GWに再び海外視察、松川るい事務所を直撃した

    “エッフェル姉さん”は何しに豪州・韓国へ? GWに再び海外視察、松川るい事務所を直撃した

  3. 8
    巨人・大城卓三が今オフ国内FA権行使か…監督交代で評価と立場が一変、出場数も激減

    巨人・大城卓三が今オフ国内FA権行使か…監督交代で評価と立場が一変、出場数も激減

  4. 9
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  5. 10
    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?

    「金」相場は歴史的な高騰に沸くけれど…次なる投資先に銀・プラチナはアリ?