ASKA 覚醒剤との決別“最大のハードル”は「女と性欲」

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【日刊ゲンダイ連載 「芸能界クロスワード」】

 芸能界に薬物汚染が喧伝されだした頃のこと。2度の覚醒剤で実刑を受けていた元芸能関係者と出所直後、会う機会があった。

「塀の中で規則正しい生活をしていたので太りました」と笑ったが、むしろ健康的にも見えた。しかし、髪の毛は艶がなくパサパサ。「焼き肉が食べたい」と夢中でパクついていた歯が隙間だらけなのだ。とても40代前半の人の歯とは思えない。

「髪も歯も覚醒剤の後遺症だと思います」という。

 歯は歯科医で治せるだろうが、問題は覚醒剤にむしばまれた体を治せるか――。

「覚醒剤だけならやめることができると思いますが、問題は女です」

 彼は2度とも女性と一緒に覚醒剤で逮捕された。「覚醒剤と女」は切り離せない関係にあるという。

「覚醒剤をひとりでやっても面白くない。女とセックスで使うからはまったのです。一度その快楽を知ったら、もうノーマルなセックスでは満足しない。それで2度も手を出してしまった」

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