東京46%、横浜78%…政府も認めた地震発生率急上昇の理由

公開日: 更新日:

 政府の地震調査委員会が19日に公表した「2014年度版 全国地震動予測地図」。首都圏で確率が大幅に上がったのには、背筋が寒くなってきた。

「今後30年以内に震度6弱以上の激しい揺れに襲われる確率」は、東京都庁付近26%(13年度版)→46%、横浜市役所付近66%→78%、さいたま市役所付近30%→51%に上昇した。今年4月に公表された相模トラフ地震の発生確率を予測に盛り込んだこと、関東平野直下のフィリピン海プレートが、従来の推定より浅い場所にあったことが反映されたのだという。浅い場所で地震が起きれば、地震の規模が大きくなる。

 武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。
「首都圏直下には、北米プレート、その下に東側から太平洋プレート、さらに下に南西からフィリピン海プレートが入り込んでいる。3重構造で、これは世界でも首都直下だけ。フィリピン海プレートに限らず、各プレートの独立した地震やプレート間の摩擦で起こる地震が、3.11以降、起きやすい状況になっている。政府もそれを認めたことになります」

■首都圏で急激な動き

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異