東北地震の直前も相次ぎ目撃 「地震雲」どうやって現れる?
巨大地震は本当に予知できるのか。「地震雲」に改めて注目が集まっている。
17日午前に震度4、午後に震度5強と立て続けに、大地震が東北地方を襲ったが、その数日前からネット上で「不気味な雲」の目撃情報が相次いでいた。
地震の前日の16日には、フェイスブックやツイッター上で、その日の帯状の雲をアップする人が続出。地震直後は<胸騒ぎのする雲だと思っていた><当たり過ぎて、ちょっと怖い>との書き込みがあふれた。
北陸地震雲予知研究観測所(石川・小松市)の上出孝之氏はこう振り返る。
「急に冷え込んだ4日朝には、幅が広く短い雲が(東北方面の)東の空から南の方に走っていた。これが17日午前に発生した地震の地震雲。15日夕に見えた細くて長い雲が、17日午後の地震雲です。16日のニュース番組を見ていたら、東京の空に異常な夕焼けが出ていた。大きな地震がくるなと思いました」
■ダイオウイカの移動も不気味
そもそも「地震雲」とは何なのか。上出氏によると、地震発生前、地中の岩盤に圧力がかかると亀裂が入り、その断層からガスや電磁波が発生する。それが上空の水蒸気に伝わり、地震雲を形成するという。