年明けから関東で相次ぐ「地鳴り」は大地震の予兆なのか
関東で不気味な現象が相次いでいる。
今月5日、ツイッターで、地鳴りに関するツイートが多数投稿された。地鳴りが起こったとみられるのは目黒、渋谷、世田谷区などの都心部。その後も“地鳴り”は連日のように報告されている。
そして、先週の15日の午前中には茨城県北部で震度3の地震が2回発生した。
実は、大正の関東大震災の際、関東圏で数カ月前から“地鳴り”があったという記録が残っている。気になる関連性だが――。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)は言う。
「地震の発生に伴う地鳴りは、200ヘルツ以上の周波数になるとお腹に響くし、震動も5~20、30秒は続きます。ただし、東京や大阪のような大都会は堆積地なので、地鳴りがするのは珍しいですね。もっとも、地下鉄や人口密度の関係で正確な震度が測れませんから、小さな地震が起きていても不思議ではないです」
島村氏は、年末に東京湾で相次いだ地震との関連も危惧している。先月26日、22時すぎから約1時間の間に有感地震が5回起きていた。