熊本地震とも連動と注目 「バヌアツの法則」って何だ?
熊本地震以降、「バヌアツの法則」と呼ばれる地震発生を巡るパターンがネットを中心に注目を集めている。南太平洋に浮かぶバヌアツ諸島やソロモン諸島周辺で規模の大きい地震が発生すると、連動するかのように日本列島も大きな揺れに見舞われるというのだ。
M6.5の「前震」が熊本を襲ったのは14日夜。一方、バヌアツではその10日ほど前から地震が頻発。3日にM6.9を、熊本地震発生直前の14日にもM6.0を観測した。
確かに、符合する点はいくつもある。さかのぼれば、2011年8月の駿河湾(M6.2)と9月の岩手県沖(M6.6)、12年3月(M6.9)と12月(M7.3)の三陸沖。それに、15年5月の宮城県沖(M6.8)の2週間ほど前にバヌアツやソロモン諸島周辺でM6以上の揺れが起きていた。
見過ごせない動きだが、関連はあるのか。琉球大名誉教授の木村政昭氏(地震学)はこう言う。
「海溝が横切るバヌアツやソロモン諸島周辺は地震が多発するエリア。ただ、海底の奥深くが震源のケースが多いために陸上への影響が小さく、あまりニュースになりませんが、相当な頻度です。一方の日本列島もプレートの影響を受け、地震大国と呼ばれるほど頻発するエリア。全く関係がないとは言えませんが、関連付けるには日本列島は範囲が広すぎる。それほど気にする必要はないでしょう」
ホッとするような、しないような……。