猫の「肛門腺出血」は手術で縫合しない方がよく治るケースも

公開日: 更新日:

 ネコちゃんやワンちゃんがお互いのお尻をクンクンと嗅ぎ合うシーンに出くわすことがあると思います。ヒトに例えれば握手やハグのようなものでコミュニケーションの一環です。

 しかし、中には、1匹でお尻を気にするのか頻繁になめたり、床にお尻をこすりながら歩く“お尻歩き”をしたりすることもあるでしょう。そんなときは、肛門腺の分泌液がたまっているサインかもしれません。

 肛門を中心として時計の4時と8時の辺りに肛門嚢と呼ばれる袋状の組織があります。そこに強い臭いの分泌液をため、排便時に少し便に付着すると、臭いのもとになるのです。分泌液は肛門腺と呼び、嗅覚が鋭いネコちゃんやワンちゃんには、個体識別の材料になります。

 運動不足や水分不足、それぞれの体調や分泌液の性質などによって、袋にたまった分泌液をうまく排出できなくなると、その違和感から上記の症状を見せやすい。さらに便に含まれる大腸菌はじめ細菌やウイルスに感染すると、それらの増殖で化膿して皮膚が裂けて膿が出てくることもあるため、肛門腺を定期的に排出することが大切なのです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

  1. 6
    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

  2. 7
    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

  3. 8
    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

  4. 9
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  5. 10
    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌

    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌