岸田訪米は不可解の連続…国賓待遇なのにナゾ扱い、贈り物や夕食会にもミスチョイス感満載

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日本にとって重要な会談なのに一貫してチグハグ

 バイデン大統領から贈られたのは特注額縁のリトグラフ、歌手ビリー・ジョエル氏のサイン入りLPレコード2枚組など。ジル夫人からはサッカー女子日米代表のサイン入りサッカーボールだった。

「総理が洋楽をたしなむなんて聞いたことがありません。スポーツの好みでいえば、地元球団の広島東洋カープの熱烈ファンで、夫人もどちらかといえば野球寄り。女子野球W杯関連イベントの始球式で見事に投げ込んでいました」(自民党関係者)

 ちなみに、同じく野球好きの韓国の尹錫悦大統領が夫妻で国賓招待された際のプレゼントは、プロ野球選手が使用したバットやグラブ、ボールなどのビンテージコレクションだった。

 11日の日米首脳会談と共同会見後に開かれた大統領夫妻主催の公式夕食会に招かれたゲストは、世界にファンを広げる音楽ユニット「YOASOBI」と、ジル夫人お気に入りの歌手ポール・サイモン。代表曲は「恋人と別れる50の方法」、デュオ「サイモン&ガーファンクル」の「サウンド・オブ・サイレンス」だ。映画「卒業」の主題歌として知られる。9月の自民党総裁選での岸田退陣、そして11月の大統領選のバイデン敗北を先取りしているのか。いずれにせよミスチョイス感は否めない。

 政治ジャーナリストの泉宏氏はこう言う。

「今回の首脳会談は『日米同盟の深化』の掛け声の下、軍事的な一体化が推し進められた。日本周辺で有事が発生した際には在日米軍ではなく、自衛隊が矛の役割を果たすと世界に発信したのです。日本にとって非常に重要な会談にもかかわらず、訪米は一貫してチグハグ。非常に強い危惧を抱いています」

 帰国したら再び袋叩き必至だ。

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