内閣府動いた相撲協会「裏金疑惑」 マスコミはなぜ追及せず?

公開日: 更新日:

 相撲協会も、それを取材する大手メディアもデタラメだらけだ。

 8月30日の朝日新聞に掲載された、「相撲協会顧問の現金授受問題、内閣府が対応を検証へ」という記事。事の発端は北の湖理事長(元横綱)の右腕といわれている協会顧問が、パチンコメーカーから2度にわたって裏金を受け取った様子がネットの動画サイトに投稿されたことだ。さらに相撲協会は別のメーカーと過去現在すべての力士の肖像権を1億円でライセンス契約したことも発覚した。

 動画の中で顧問は「北の湖にバレんようにな」と発言。本人も一度はカネを受け取ったことは認めているが、協会の危機管理委員会は「顧問はお金を返したから問題ない」と、子供の理屈さながらにお咎めなしの結論を下し、理事会でも承認された。しかし、そもそも裏金を受け取ったことが問題。記事によれば、内閣府もこれを問題視し、相撲協会に理事会の議事録と危機管理委の報告書の提出を要請。さらに肖像権の契約が理事会の承認を得ていないことにも言及している。

 理事長の信頼をカサに、公益法人を食いものにしているように見える顧問。協会を所管する内閣府は、彼を辞めさせるよう指導することはできないのか。内閣府の公益認定等委員会事務局の担当者が言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”