アギーレ氏の“八百長疑惑” スペインでは選手らに聴取始まる
日本サッカー界が肝を冷やした、代表監督ハビエル・アギーレ氏(55)の八百長疑惑。
10月1日の日本代表メンバー発表の席上、アギーレ氏が「全く心配していない。私は穏やかな気持ちで日本で仕事をしている。状況を見守りたい」と完全否定したことで、日本のスポーツメディアも大きく扱わなかったが、一件落着と見るのはまだ早いかもしれない。
疑惑の試合は、アギーレ氏がスペインリーグ1部サラゴサ(現2部)を率いていた2011年5月21日のリーグ最終節レバンテ戦。サラゴサは、勝てば1部残留という大事な試合だったのに対し、1部残留が決まっていたレバンテは主力先発5人を入れ替えたうえに緩慢プレー。2対1でサラゴサが勝利し、1部残留を決めたことから八百長疑惑が浮上し、スペイン検察庁が調査に乗り出したというもの。
スペイン紙「アス」の電子版によると、マドリードでは現地時間2日午前から、当時のサラゴサの会長や疑惑の試合に出場していた元サラゴサの選手らが続々と汚職・組織犯罪対策特別検察庁の建物に入り、聴取に応じた。中には試合で2得点をあげた現アトレティコ・マドリードのMFガビ(31)や、ディオゴ(31)も含まれていることから、検察庁周辺には多くの現地マスコミが押し寄せた。