指揮官がゾッコン イチロー来季「ジャイアンツ入り」が急浮上
「安打製造機」が来季、ナ・リーグのチャンピオンチームでプレーする可能性が出てきた。ジャイアンツのボウチー監督が、今季限りで契約が切れるヤンキース・イチロー(41)を評価しているからだ。
今季のイチローは当初、外野手の5番手の位置付けながら、143試合に出場して359打数102安打の打率2割8分4厘。主に代打や守備要員で使われたが、少ないチャンスを生かし、まずまずの結果を残した。ヤンキースが再契約を見送るのは確実で、今オフにはFAになる。
ボウチー監督は2007年、ジャイアンツの監督に就任。当初は史上最多の762本塁打を放ったバリー・ボンズら強打者を擁し、大味な野球が目立ったものの、もともと機動力を用いてスモールベースボールを駆使するタイプだ。世界一になった12年にはチーム盗塁数118(リーグ3位)、犠打数69(同6位)と小技を多用した。打撃に陰りが見え始めたとはいえ、依然として小回りが利くイチローを高く評価しているという。
■チームの補強ポイントは外野手
ジャイアンツの外野陣で今季、シーズンを通して働いたのは右翼のペンスだけ。左翼モース、中堅パガンら主力に故障者が続出し、イシカワ、ブランコら控え選手で賄ってきた。モース、イシカワ、ブランコの3人は今季で契約が切れるため、今オフのジャイアンツは外野手が補強ポイントになる。条件や起用法などはともかく、指揮官の強い要望があれば、ブライアン・セイビアンGMがイチロー取りに動く可能性はある。