アギーレ告発を静観の協会 「危機管理」誤れば世界からそっぽ
スペインの一部メディアは、告発状のコピーを入手して「サラゴサの幹部もアギーレも選手たちも、試合結果が操作されることを事前に承知した上で納得していたと記載されている」と報じ、アギーレ監督や選手たちは、現時点で“限りなくブラックに近いグレー”といったところだ。
「告発したのはスペイン検察庁反汚職課。何とも物々しい響きの部署ではあるが、いずれにしてもスペインで告発というのは、これから本格捜査がスタートするという意味合い。JFAはアギーレ監督に一度スペインに来てもらって事情を聴きたい。1月はアジア杯がある。2月はどうだろうか? と打診されたようで、スペイン検察の告発にもそんなに動揺は広がっていないみたいです」(放送関係者)
■大仁会長の判断力が問われている
しかし、各メディアは鼻息を荒くするばかり。「“黒い”指揮官を解任せよ!」などと大々的に書き立て、テレビ各局も「有罪なら6カ月から6年の実刑。最大6年の資格停止処分が下る。もちろんJFAには任命責任も生じる」と報じた。
「過去にJFAが経験したことのない“八百長スキャンダル”ですが、どう対応するのがベストなのか、JFAの度量が問われている」とサッカージャーナリストの六川亨氏がこう続ける。