「全員が危機感を」 丸山茂樹プロが日本男子ゴルフ界に警鐘
■世界基準のツアー開催が求められている
――日本ツアーの現状をどう見ていますか。
非常に厳しい局面に来ています。一番の原因はスター不在です。松山英樹(22)や石川遼(23)は主戦場が米ツアーです。必然と、日本での出場回数が減るのは仕方ないと思います。
メジャー挑戦を考えると、日本ツアーで頑張ってワールドランクを上げるより、米ツアーで戦うことに魅力を感じるようになります。「やれる」という気持ちがわいてくれば、どうしても気持ちが日本から離れてしまいます。
ボクらが戦っていた90年代は、賞金額も試合数も米ツアーとさほど変わりませんでした。だから海外に行こうと考える選手はそれほど多くありませんでした。それが今では試合数の違い(米47試合、日24試合)、優勝賞金額も日本の5倍以上(米プレーヤーズ選手権171万ドル=約2億520万円、日本オープン4000万円)になると、米国で夢をつかみたいというのは自然の流れだと思います。
――そうなるとプロ一人一人の意識も変わっていますね。