アジア杯QF 日本がマークすべしはUAE“アフロヘア”司令塔
アジア杯D組の「注目の一戦」日本対ヨルダンは、FW本田圭祐(28=ACミラン)の3試合連続、MF香川真司(25=ドルトムント)の9試合ぶりのゴールで、2―0で快勝。1次リーグを3連勝の勝ち点9、D組首位で決勝トーナメント進出を決めた。
なぜ「注目の一戦」だったのか?
「日本はD組1位通過。C組2位がUAEというのはラッキーでした。イランは堅守速攻が持ち味。フィジカル能力の高い選手も多く、セットプレーからの攻撃に凄みがあります。日本代表は苦手とするタイプのチームですからね」と現地取材中のサッカージャーナリスト・六川亨氏が続ける。
「UAEは、背番号10の左利き技巧派MFオマールが攻撃の核。欧州トップリーグからも熱視線を送られている彼が、トップ下から両サイドと自在にポジションを変え、絶妙ラストパスを繰り出していく。しかしイラン戦でもそうでしたが、攻撃系のFWマブフート、ハリル、MFファルダンに高い決定力があるわけではない。MF長谷部がオマールをキッチリとマークし、オマールが左に流れたらMF香川とFW乾が、右に流れたらMF遠藤とFW本田が挟み込むようにしてプレッシャーをかけ、攻撃系選手へのパスを分断すれば、日本の勝機は高まるでしょう」
何が何でも、ヨルダンには負けられなかったのだ。