アジア杯惨敗なのに…アギーレ手腕に“再評価”気運の不思議
どうにもこうにも、腑に落ちない。
連覇を目指したアジア杯準々決勝で格下UAEに敗れた日本代表。96年大会以来の8強止まりの屈辱にまみれた。ところが、アギーレ監督(56)の周辺から「彼は良くやった。任せておけば大丈夫」という声が聞こえてくるようになったのだ。
レベルの低いアジアの大会で4強にも食い込めず、選手起用にも用兵にも采配にも、まったく見るべきモノがなかったアギーレ監督が再評価されるなんて、一体全体どういうワケなのだろうか?
アジア杯で日本は1次リーグを3戦全勝で首位通過。得点7・失点0と危なげなかった。すると一部メディアが「楽しい部分と厳しい部分のメリハリがあり、選手もキビキビと動いている。歴代監督の中で一番素晴らしい。そう評価する選手も多い」といった論調で報じるようになった。1次リーグの相手は、いずれも弱小国ばかり。トンデモナイ話ではないか。
準々決勝のUAE戦で日本はボール支配率68%、シュート35本(UAE3本)、CK18本(同0本)と圧倒した。しかし、アギーレ監督は勝ち切るための有効打を見せられず、アジア杯早期敗退となった。アギーレ監督が評価を下げることはあっても、再評価されるなんてコトはあり得ない話なのだ。