DeNA東野峻が激白 巨人とオリ時代に「胃に2つ穴が…」
「幼稚だったなと思いますね」
オリックスを戦力外になり、トライアウトを経てDeNAに入団した東野が、真剣なまなざしでこう言った。04年にドラフト7巡目で巨人に入団。コツコツと結果を残して10年にはチームトップの13勝をマーク。翌11年には24歳の若さで開幕投手の大役を務めた。だが、ここから野球人生は一気に暗転する。12年はわずか1試合の登板にとどまり、オフにオリックスへ放出。新天地でも力を発揮できずに2年間でわずか1勝に終わって、戦力外を通告された。ドン底を味わった右腕をキャンプ地で直撃した。
――11年に巨人で開幕投手を務めたにもかかわらず、以降は不調が続いた。今振り返って何が原因だったと思っていますか?
「有頂天になっていたと思いますね。12年は、何で自分がこんな目に遭わなきゃいけないんだ、って自分の境遇をうらむばかりでした。開幕投手をやって8勝に終わり、球団からは『2ケタ勝てない開幕投手などほとんどいない』って怒られたこともあって、その年のオフは大好きな酒を断って、1日も休まず練習をしたんです。迎えた12年のキャンプは9キロ体重を絞って臨んで、オープン戦では15イニング連続無失点と成績を残せた。正直、先発ローテはもらったと思いました。開幕直前、原監督に呼ばれた時、先発4番手くらいには指名されるだろうと思っていたら、二軍スタートを通告されて、そこで気持ちが切れてしまいました」