松坂調整遅れで好機 ソフトB飯田優也がローテ入りへ急成長
「キャンプでやってきたことが形になっている」
笑顔で投球を振り返ったのはソフトバンクの飯田優也(24)。12年育成3位で入団、昨年支配下登録された左腕が、昨25日の韓国・斗山戦で3回無安打、3者連続を含む6奪三振の快投を見せた。
今季から下半身を意識したフォームに修正。佐藤投手コーチは「ほぼパーフェクト。ボールが強い。楽しみなことがいっぱいある」と、先発ローテ入りに名乗りを上げた男を褒め称えた。
ソフトバンクはライバル球団がうらやむほど、ローテ投手候補が揃っている。新入団の松坂はもちろん、摂津、スタンリッジ、大隣、中田、武田……。飯田がそこに割って入るのは容易ではないが、チャンスはある。ローテ入りが決定している松坂の調整が遅れているからだ。
この日、右手親指と薬指にできたマメの影響でまたもブルペン入りを回避。本人は「(ブルペンで)投げられるが、福岡に帰ってからの方が集中して投げられる」と慌てる様子はないものの、20日に打撃投手をやって以降、5日連続で投球していない。待望の実戦初登板は、高校時代に躍動した甲子園での3月4日阪神戦が予定されているとはいえ、あくまで予定。マメの回復次第では、登板がズレ込む恐れもある。
「その点、飯田は若くて体力も勢いもある。チームの先発候補の中で急成長している期待のホープ。一皮むければ10勝はできる。シーズンが終わった時に結果を残しているのは、松坂より飯田の方かもしれない」(ホークスOB)
松坂もウカウカしていられない。