ヤクルト杉浦稔大投手は“二刀流”? 野手ばりスイングの秘密
「えげつないな」
ヤクルト2年目・杉浦稔大(23)の豪快なスイングに、同僚選手が口々に感嘆の声を上げた。第2クール。投手の打撃練習で、高津投手コーチらを相手に60スイング中7本の柵越えを叩き込んだ。
「打席に入る時はいつも安打するつもりでいます。今年は本塁打を1本でも打ってみたい」(杉浦)
中学3年時にすでに185センチ。帯広大谷高時代は4番を任された。昨季9月24日の広島戦で、野村からフェンス直撃の適時二塁打を放っている。
運動センスは天性のものがある。両親は、父が元高校球児、母も高校時代にソフトボールで国体に出たことがある。北海道帯広市生まれで、冬は雪で野球ができなかった。
「小学校から中学校までは、冬はアイスホッケーをしていました。ポジションは主にDF。雪中サッカーに熱中していた時期もあります」(杉浦)
アイスホッケーでは中学3年時に全国大会で3位。高校から推薦入学の誘いがあったほどだ。