田中将大の右肘をMLBが徹底分析 「PRP療法」本格調査へ
ヤンキース・田中将大(26)の回復具合を球団はもちろん、大リーグ機構(MLB)も関心を寄せているという。
昨年7月に右肘靱帯を部分断裂。複数のチームドクターの診断を受けた結果、田中はトミー・ジョン(腱の修復)手術ではなく、多血小板血漿(PRP)療法を選択した。肘にメスを入れると復帰までに最短でも1年2カ月を要するが、PRPなら早ければ約6週間で戦列に戻れる。田中以外にもこの療法を選ぶ投手は近年増えている。
もっとも、米国で1000人(マイナーリーガーも含む)近くが受けたトミー・ジョン手術とは違い、普及して間もないPRP療法は症例が少ない。エース級で復帰を果たしたのはカージナルス・ウェインライト(33)、ドジャース・グリンキー(31)、ツインズ・サンタナ(32)ぐらいなものだ。
ここ数年は若手の有望株やエース級に肘の故障が続出している。今季もすでにレンジャーズ・ダルビッシュ(28)、メッツ・ウィーラー(24)ら好投手が肘にメスを入れてシーズンを棒に振ることになった。