決勝打も指揮官は“反省”強調 巨人・小林に不足しているもの
巨人の小林誠司(25)が決勝の2点タイムリーで試合を決めた。19日の阪神戦。同点の延長十一回2死満塁から中前へ運んだ。「川相ヘッドから『思い切ってスイングしてこい』と言われた。食らいついていこうと思って打席に立った」と小林。17日の試合で阿部が負傷し、登録抹消されたことで巡ってきたチャンスに、「阿部さんがいなくなってダメになったと思われないようしっかりやっていきたい」と笑顔だったが、川相監督代行は手厳しかった。
「いいきっかけにして欲しいけど反省点もあった。最後、小林は何とか挽回したいという気持ちで打った。だからといって反省点が消えるわけではない。反省すべき点は反省して今後につなげて欲しい」と「反省」を繰り返し、手放しで褒めなかった。3失点のリードに不満だったようだ。
相川と大黒柱の阿部まで離脱しても正捕手の座は約束されない。実際、18日のスタメンマスクはベテランの実松だった。21日の広島戦からインフルエンザで静養していた原監督が復帰する。指揮官はわずか開幕7試合目で一塁にコンバートした阿部を捕手に復帰させた。つまり、小林に一度“失格”の烙印を押しているのである。