救援“配転”大瀬良の足まで引っ張る広島野手陣の体たらく
野手はおもしろくないのだろうか。
10日、リリーフに転向した広島の大瀬良(23)が西武戦の2点リードの七回に登板。バックに何度も足を引っ張られた。
まずは七回1死から秋山のゴロを捕った一塁・新井が、ベースカバーに入った大瀬良に悪送球。新井は続く栗山の一ゴロも後逸(記録はいずれも安打)。それでもこの回は何とか無失点で切り抜けたものの、八回無死二塁では左翼・鈴木誠が何でもない飛球をポトリとやって二塁打に。1点差に迫られると、なおも1死一、二塁から捕手・会沢のパスボールで再び一、三塁のピンチ。脇谷に同点タイムリーを浴びた。
広島はシーズン開幕直後から救援陣が崩壊。4敗の一岡は二軍落ちも、守護神・中崎が防御率4点台で4敗。左腕の戸田も3点台。ヒース2敗に永川1敗……これが要因となり最下位に低迷している。そこで昨年の新人王右腕の大瀬良をリリーフに回したのだが、いきなりバックのミスで失点した。
「大瀬良は将来のエース。今季は開幕から1勝6敗と数字はよくないが、打線の援護に恵まれない試合もあった。先発からリリーフに回り、再び先発に戻って成績があがらなくて終わった投手もいる。口には出さないが、リリーフ転向に疑問を持っている野手もいる。もちろん、それが失策の原因ではないでしょうが……」とは、あるOBだ。
延長十回に新井、田中の適時打で試合には勝ったが、試合後の大瀬良は「言葉が出てこないです。先発とは状況が違うので、いつもとは違う感じがありました。(野村)祐輔さんの勝ちを消してしまって……申し訳ないです」とガックリ。中継ぎ登板2試合目が心配だ。