MLB両投げ投手パット・ベンディットに聞く“2倍の苦労”
メジャーで両投げが話題になった。アスレチックスのパット・ベンディット投手(29)である。5日のレッドソックス戦で、プロ8年目にして待望のメジャーデビュー。中継ぎとして4試合(計5回3分の2)を投げて1安打無失点、4奪三振、2四球。12日に右肩の張りで故障者リスト入りしたものの、近代野球ではエクスポズ(現ナショナルズ)のグレッグ・ハリスが95年9月28日のレッズ戦で投げて以来、2人目のスイッチ投手だ。そのベンディットを直撃した。
――子供の時から両投げだったそうですが。
「そう、もともとは右利きだけど、3歳ぐらいの時に父が両方で投げることを教えてくれた。父は両方の手足を使うことが運動に役に立つという考えだったんだ。子供だったから、特に何も考えずに教えられた通りにやっていた。今も野球以外のほとんどのことは利き手の右手を使っているよ」
――両投げ投手としての苦労は? どちらかに専念しようと考えたことはありますか?
「例えば右打者が6人続いて、その後、左投げに変えるようなときは少し難しさを感じた。でもそれも十分、長い時間やってきているからもう慣れたよ。自分は子供のころからずっと、大学時代もプロになってからもスイッチピッチャーだった。それが僕であり、それでこのレベルまでくることができた。どちらかだけでという考えはなく、両腕で効果的な投球ができるのなら両腕を使いたい」