王貞治氏は30本で引退したが…野球選手から消えた“引き際”
引き際の悪い選手が増えている。
7月28日の阪神戦で3018試合出場を果たした中日の谷繁兼任監督は44歳。同日に2000安打を打った楽天の松井稼も10月に不惑を迎える。彼らはチームの中心を担っているが、中日岩瀬(40)やソフトバンク松中(41)、楽天斎藤(45)、オリックス谷(42)、西武西口(42)などは、まったく戦力になっていない。
今月50歳になる中日の山本昌は、今季初実戦となった3月の教育リーグでマウンドに上がると、1球投げただけで右ひざを故障した。もはや野球選手の体ではない。中日は、この山本昌に岩瀬、川上(40)が今季はまだ一軍登板がない。山本昌、川上の年俸は4000万円。岩瀬は3億円プレーヤーだ。雇っている中日はたいした太っ腹だが、仕事をしていないのにこれだけの給料をもらっている選手たちは恥ずかしいとは思わないのだろうか。
例えば、40歳で現役を退いた巨人の王貞治氏(現ソフトバンク会長)はその年、30本のホームランを打っていた。それでも「王貞治のバッティングができない」と言ってバットを置いた。