中村“王超え”満塁弾で援護 西武ドラ1高橋光成がプロ初勝利
「こうやって喜んでもらえるように、これからも頑張りたい」
9日、西武のドラフト1位右腕・高橋光成(18=前橋育英)がプロ初勝利を挙げた。5四球の暴れっぷりも、最速149キロの直球を軸にスライダー、フォークを交えて六回途中まで無失点。主砲の中村が「王貞治超え」となるプロ野球新記録の16本目の満塁本塁打で援護し、高卒新人としては両リーグ通して初勝利となった。
高校2年だった13年夏の甲子園優勝投手。「1年後は間違いなくドラ1」と言われたが、3年春に右手親指を骨折。一時はプロの評価を落とした。同年夏に日本代表のエースとして「18U」に出場。復活をアピールすると、同じ群馬出身の渡辺SDが「潜在能力が高く、指先の感覚が優れている」と高評価。ドラフト前に1位指名を公言し、単独指名に成功した。
じっくり鍛えるためにキャンプは二軍スタート。二軍では13試合に登板し、4勝4敗、防御率3.69。好不調の波があり、この日のように四球を連発することもある。プロ初登板初先発だった2日のソフトバンク戦は四回途中4失点と打ち込まれたが、直球の割合を増やして修正した。3月の教育リーグでは最速154キロを投げている。
先々が楽しみなスター候補だ。