世界柔道4大会ぶり金なのに 松本薫なぜリオ五輪内定せず?
メダルラッシュを伝えるスポーツ紙の記事にも「内定」の2文字がどこにもない。
カザフスタン・アスタナで行われている柔道の世界選手権。26日は男女2階級を行い女子57キロ級はロンドン五輪金メダルの松本薫(27)が10年東京大会以来4大会ぶりの優勝。男子73キロ級では大野将平(23)が中矢力(26)との日本人対決を制し、13年大会以来の王者に返り咲いた。これで女子は52キロ級を制した中村美里(26)の他、48キロ級で浅見八瑠奈(27)が銀、近藤亜美(20)が銅と開幕から3階級続けてメダルを獲得。来年のリオ五輪に向けて弾みがついたものの、金の中村、松本でさえ、来年のリオ五輪代表が内定したわけではない。
水泳やレスリングなどは、世界選手権を制した選手は代表が内定する。先の世界水泳で金メダルを獲得した男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也(21)、女子200メートル平泳ぎの渡部香生子(18)、同200メートルバタフライの星奈津美(25)の3人は出場権を得た。
柔道の五輪代表権獲得の条件は厳しく、リオの出場権を得るには、国際柔道連盟(IJF)が指定する来年5月までの国際大会で獲得したポイントランキングが優先され、男子は上位22位、女子は14位(来年5月30日時点)までに入らなければならないのだ。