美女ランナー前田彩里 世界陸上“タナボタ表彰台”の可能性
30日号砲の世界陸上女子マラソン。日本の男子は惨敗に終わったが、前田彩里(23)、伊藤舞(31)、重友梨佐(27)の3人が出場する女子は多少の期待が持てそうだ。今大会は世界の強豪が軒並み出場を見送ったからだ。
実は多くの海外選手、特にアフリカ勢は世界選手権よりも、世界各国で行われる主要レースを重視している。世界選手権の優勝賞金は6万ドル(約744万円)と安いため、より高額な賞金、ボーナスを求めて「ワールドマラソンメジャーズ(WMM)」(東京やボストンなど6大会)に出場するためだ。
WMM各大会の賞金は、例えば東京は1位800万円、2位400万円、3位200万円。賞金の額は世界選手権と大差ないものの、ほかに世界記録更新で3000万円、日本記録更新で500万円、大会記録更新で300万円のボーナスが用意されている。それに加えてWMMは、2年間の6レースでの結果をポイント化し、優勝者には賞金約4000万円が贈られる。各大会の賞金、ボーナスなど合わせれば1億円近くを手にできる可能性があるだけに、世界選手権など見向きもしないのは当然だろう。