「ポスト陽岱鋼」探し急務の日ハムがオコエ瑠偉を狙う
「こういった華のある選手を獲得できたら(報道陣の)皆さんも追っ掛けるんでしょうね。他球団に2位で取られたら悔しい」
日本ハムの大渕アマスカウトディレクターがこう言った。8月下旬、札幌市内で行われたスカウト会議の直後だ。1位でなければ獲得できないと言わんばかり。言外に他球団には渡さないという意欲を感じさせる。
今回のU―18W杯でも走攻守でアピール。「米国戦に勝てたのはオコエの足があればこそ」と、ネット裏のスカウト陣の評価をさらに上げた。
「日本ハムは中堅を守る陽岱鋼(28)の後釜が欲しいのですよ」と、さるOBがこう続ける。
「陽には強烈なメジャー志向があるのです。今年の年頭には楽天の松井稼と一緒に米国のロサンゼルスで自主トレをやっている。今年から外野に転向する松井が陽に教えを請う一方で、陽はメジャー経験のある松井から向こうのシステムや米国での生活について詳しく聞き出したといいます。陽はこのまま順調にいけば、再来年、海外FAを取得予定です。ただ、本人の意思があまりに強いため、球団は来オフ、入札制度での挑戦を認めるといわれています。陽は人気選手だし、早急に後釜をつくる必要がありますからね」
日ハムはオコエの素質が開花すれば、陽に勝るとも劣らないスター選手に成長するとみているそうだ。