アジア予選代表に内定 リオ団体戦の鍵握る伊藤美誠の課題
卓球男女のリオ五輪アジア予選(来年4月、香港)代表が内定した。
2日、国際卓球連盟(ITTF)は9月の世界ランキングを発表し、日本の男子では水谷隼(26)が5位、丹羽孝希(20)が12位。女子は石川佳純(22)が5位、福原愛(26)が6位に入り、日本協会が定めた9月の世界ランク男女各2人の基準をクリアしたため、リオのシングルス代表に決まった。女子の3番手は10位に入った中3の伊藤美誠(みま・14)で、女子の村上恭和監督が「ランキングで3番目の人を評価したい」としていることから代表入りは確実となった。
国別の世界ランキングで日本は中国に次いで2位。来年4月のアジア予選では格下相手に取りこぼしさえなければ、個人、団体ともリオ五輪の出場権獲得はほぼ確実だ。アジア予選に出場したメンバーが自動的にリオ五輪の代表に決まる。団体で銀メダルを獲得したロンドン五輪に続く表彰台を狙う日本は福原、石川の両ベテランと若手によるチーム編成で臨むことになる。
団体戦での上位進出の鍵を握るのは福原でも石川でもなく、今年3月のITTFワールドツアー・ドイツオープンを史上最年少(14歳152日)で制した伊藤だ。ナショナルチームで伊藤を指導する中国出身の王子コーチは「反射神経などの身体能力に加え、試合中の判断力に優れている。中国の同世代のトップレベルと比べても実力は上」と太鼓判を押す逸材だ。