虎は眼中になし? 直接3連戦に巨人が余裕これだけのデータ
2ゲーム差で逃げる首位の阪神を追う3位の巨人。8日からの直接対決3連戦を「大一番」とあおるスポーツ紙とは対照的に、「原監督には追い詰められた雰囲気はなく、どこか余裕があるんだ」と、巨人OBがこう続けるのである。
「先日も話を聞いたら、2位のヤクルトに関しては、あの打線がどうの、リリーフ陣がどうのと真剣な表情で冗舌に語るのに、阪神の話を振ると相づちを打つだけ。そんなことより、と向こうから話題を変えたりね。興味がないというか、相手にしていないというか。ずっとそんな印象がある」
巨人はヤクルト戦に10勝10敗。特に敵地神宮では3勝7敗と負け越し、エースの菅野が今季も0勝3敗(防御率6.89)と一度も白星を手にしていないなど苦手意識がある。対して阪神には13勝7敗。直近の対戦では3タテを食らわしており、くみしやすいとの印象があるのは確かだろう。
「この3連戦に先発予定のポレダ、マイコラスの助っ人投手がそれぞれ阪神を4勝1敗(防御率2.43)、3勝0敗(同0.93)とカモにしているのも余裕の一因だが、それ以上に阪神の淡泊な戦い方だろうね。ポレダもマイコラスも明らかに守備に難がある。投球後に左腕のポレダは三塁側に、右腕のマイコラスは一塁側に体が倒れる。これだけやられているんだから、セーフティーバントで揺さぶったり、チーム単位で攻略すればいいのに、まったくしない。巨人ナインに聞くと、阪神はイヤらしさがないと言うが、そういうところだろうね。オーソドックスというか正攻法というか、相手ベンチの采配にも怖さがまったくないからね」(前出のOB)