58キロ級・伊調馨もリオ内定 圧巻の世界選手権13連覇
終わってみれば完勝だった。
レスリングの世界選手権(米ラスベガス)は10日(日本時間11日)、男女5階級を行い、女子58キロ級の伊調馨(31)が決勝でペトラ・マーリト・オッリ(21=フィンランド)を10-0で下し優勝。五輪と合わせて13連覇を達成した。
伊調は準決勝まで対戦した相手に1点も与えず、テクニカルフォール、フォール勝ち。決勝では世界選手権初出場ながらファイナルまで勝ち上がり勢いに乗るフィンランドの新鋭も寄せ付けなかった。立て続けに6ポイントを奪って第1ピリオドを折り返す。第2ピリオドの2分過ぎに片足タックルから相手のバックを取ってポイントを追加。粘る相手をマットに沈めた。
試合後には女子レスリングでは恒例となったコーチによる肩車で日の丸を掲げながらマットを1周。スタンドの声援に笑顔で応えた。
一方、同63キロ級の川井梨紗子(20)は決勝でロンドン五輪銅メダルのバトチェチェグ・ソロンゾンボルド(25=モンゴル)に試合開始から30秒で押さえこまれ、フォール負け。2度目の出場で初の金メダルはならなかった。