3A最多勝 村田透はメジャーのマウンドに定着できるのか
今季はマイナーながら結果を残したのが、インディアンス傘下のコロンバスでプレーする村田透(30)だ。
10年オフに巨人をクビになった右腕は今季、開幕からローテーションを守り、27試合で15勝4敗、防御率2.90。チームが所属するインターナショナル・リーグの最多勝になった。インディアンスの先発陣が不足した6月にはメジャー初昇格。同28日のオリオールズ戦に先発し、3回3分の1を2本塁打を含む4安打5失点と結果は残せなかったものの、念願だったメジャーのマウンドを踏んだ。
防御率はリーグ6位、投球回数164回3分の1は同3位。3AのMVP候補にも挙がっている。村田は来季こそ、メジャーに定着できるのか。
「3Aで最多勝になっても、村田が来季メジャーのロースター(25人)に入るのは厳しい。来年の5月20日で31歳。投手としてはピークを過ぎており、どの球団でも同じ実力なら若手を優先的に起用するはずです。インディアンスと再契約しようが、他球団に移籍しようがメジャー契約ではなく、メジャーとマイナーで年俸が変動するスプリット契約になると思う。契約内容はマイナーでは10万ドル(約1200万円)、メジャーに昇格した場合は100万ドル(約1億2000万円)が適正価格でしょう」(メジャー関係者)
元巨人のドラフト1位右腕がメジャーで輝くのは容易ではなさそうだ。
その村田は11日(日本時間12日)、3Aプレーオフのノーフォーク戦(オリオールズ傘下)に登板。二回からマウンドに上がり4回を2本塁打含む8安打5失点と精彩を欠いた。