巨人とオリに信奉者多し 引退表明の谷佳知めぐり“争奪戦”
現役引退を表明したオリックスの谷佳知(42)を復帰させる――。巨人にこんな動きがあるという。
97年にオリックスに入団。03年に最多安打のタイトルを獲得した。07年に巨人へトレード移籍し、同年からのリーグ3連覇に貢献。13年オフに古巣のオリックスに復帰してプロ19年間で1927安打を放った。
在籍したオリックス、巨人にも信奉者が多い。かつてはイチロー(マーリンズ)と共に一時代を築いただけに、オリックスの瀬戸山球団本部長も「野球に対する姿勢が素晴らしい。いろいろと考えている」とコーチなどのポストを用意することを示唆しているが、リーグ最低のチーム打率.243の歴史的貧打にあえぐ巨人だって黙ってはいない。「しっかり技術を教えられるコーチを探しているからです」と巨人の球団関係者がこう言う。
「谷は寡黙なタイプで酒も飲まないから、選手同士でつるまないと思われがちだけど、打撃論になると冗舌になる。天才的なバットコントロールとミート技術には定評があって、羨望のまなざしで見ている選手もいた。かつては李承燁、高橋由、阿部といった4番経験者がアドバイスを求めたこともあるほど。実は頼りにされる存在だった。自宅だって東京にあるしね」