マーリンズと再契約のイチローが手にする“本当の金額”
来季、メジャー最年長選手となるベテラン外野手の契約の中身が明らかになった。
マーリンズと再契約したイチローの来季年俸は200万ドル(約2億4000万円)で、17年の契約は球団が選択権を持つ。マーリンズがイチローと契約しない場合は50万ドル(約6000万円)を支払うという。
打席数に応じた出来高払いも付いており、250打席、300打席に達すれば、それぞれ30万ドル(約3600万円)を受け取る。300打席以降は50打席増えるごとに40万ドル(約4800万円)を手にし、600打席で、出来高は最大で300万ドル(約3億6000万円)。年俸と合わせて来季の実入りは最高で500万ドル(約6億円)となる。今季は153試合(スタメン58試合)に出場し、438打席だった。
イチローは来季も「4人目の外野手」という位置づけは変わらず、主力に故障者が出なければ、出場機会は限られる。当然、打席数は減り、来季の収入は3億円に届かない可能性は大と思いきや、実は別の実入りがある。
イチローは07年にマリナーズと5年総額9000万ドル(当時のレートで約110億円)で契約延長し、そのうち6000万ドルは再契約金、年俸として12年までに受け取った。残りの3000万ドルは32年まで20年間、分割で支払われることになっていて、イチローの預金口座には32年まで毎年157万5000ドル(約1億9000万円)がマリナーズから入金される。つまり、来季はそのカネと基本年俸だけで約4億3000万円。それにCM出演料などの副収入もある。
マリナーズ時代の最高年俸は1800万ドル(約21億6000万円=09~11年)。
最盛期と比べれば大幅ダウンしたものの、58歳までは安定した収入が得られるのだ。