双方の思惑一致…カブス和田が水面下でヤクルトに売り込み
「日本球界復帰に傾いているようだ」
カブスを戦力外となった和田毅(34)についてこんな声が聞かれる。
11年オフにソフトバンクから海外FA権を行使してカブスに移籍した左腕は、1年目の12年5月に「トミー・ジョン手術」。2年間、メジャー登板がなかった。14年は13試合で4勝4敗、防御率3.25とまずまずの成績を残し、今季は先発5番手として期待されたが、4月に左足太ももを痛めてDL入り。故障が癒えた後も、カブス先発陣に割って入ることができずに1勝1敗、防御率3.62と、不完全燃焼に終わった。
「日本に戻ってきたら、2ケタは勝てる力は十分にある」とみているのはスポーツライターの友成那智氏。
「カブスは投手が揃っており、34歳の和田は構想から外れた。今オフ、先発5番手候補として1年150万ドル(約1億8000万円)程度のオファーを出す球団もあるかもしれないが、中4日の過密登板が続くメジャーは手術歴のある和田にとって酷かもしれない。ただ、ストレートは142、3キロは出ているし、スライダー、カットボールもメジャーでの評価は今も高い。日本に復帰してソフトバンク時代のように中5、6日で余裕を持って先発すれば、今年の黒田の成績(11勝8敗、防御率2・55)くらいは残すとみます」