辞任示唆がまさかの“昇格” 巨人村田ヘッドが語る翻意の真相
「貧打の一番の責任者が“昇格”するんだから理解ができない。真っ先に責任をとらなければいけない立場じゃないか!」
辛口のOBから、そんな厳しい意見が飛んでいる。チーム打率がリーグ最低に沈んだ今季、攻撃部門のチーフ格にあたる「総合担当」として、批判の矢面に立たされた村田真一コーチ(51)。本人も責任を痛感し、一度は退任を示唆したが、フタを開けてみれば、新たに就任した高橋由伸監督(40)のもと、なんとナンバー2の「ヘッドコーチ」におさまったものだから、チーム内でも首をかしげる人間が少なくない。経験の浅い新監督を支える参謀役になった同コーチを直撃して話を聞いた。
――高橋新監督を支えるポストに昇格しましたが……。
「由伸監督のいい相談役になりたい、と思っている。的確なアドバイスができるようにしたい」
――今季のチーム打率.243はリーグ最下位。98本塁打、467打点はともにリーグ4位だった。貧打がV逸の最大の要因だったが、責任を感じましたか?
「当たり前や。今年は打てなかった。去年も? そうだな。悔しかったし、それで監督も代わったわけやから。担当コーチとしては当然、責任を感じていた」