ロッテFA今江と初交渉 楽天「高年俸選手」獲得に動く思惑
17日に行われたロッテ今江(32)と楽天のFA交渉。阪神も今江に興味を持っていると報道されたが、楽天の星野球団副会長の出馬でその可能性はゼロに等しい。いまだ阪神に強い影響力を持つ星野副会長だけに、根回しは済んでいるに違いない。
「自分を必要としてくれることがうれしい。前向きに考える」
交渉後の本人がこう語ったように、楽天入りは決まったも同然だ。
今江が本職とする三塁は、今季開幕当初は銀次が、その銀次が故障してからはウィーラーが守っていたポジション。シーズン後半のように一塁を銀次に任せれば、残留濃厚のウィーラーはDHに回せる。今江は今季、2億円という高額年俸に反し、打率・287、1本塁打、38打点。はたして内野手をシャッフルした上で大金を払う価値があるのかどうか。
楽天OBは、「球団にとってはFA選手を獲得するという事実が大事なのでは」と言う。
「今季はシーズン途中の田代打撃コーチ退団をきっかけに、三木谷オーナーの現場介入が発覚。地元ファンからも非難の声が殺到した。球団はイメージ回復に躍起になっているが、62歳の梨田新監督では新鮮味に欠ける。そこで今江です。知名度のある今江がFA移籍となれば、来季の目玉になりますからね」