米国での故障遠因に日本人投手の“気質” 名トレーナーが指摘
24日に今オフのポスティングシステムでのメジャー移籍を直訴した広島・前田健太(27)には大いに参考になりそうだ。
昨季はヤンキース・田中将大(27)が右肘靱帯を部分断裂、今季はレンジャーズ・ダルビッシュ有(29)が損傷した腱を修復するトミー・ジョン手術を受けた。日本人投手の大半が肘にメスを入れているこうした状況にマリナーズのヘッドトレーナーであるリック・グリフィン氏(57)が「日本人の国民性と無関係ではない」というのだ。
ダルは昨年7月、球宴の前日会見で「(投手の故障を減らすのは)登板間隔が一番大事。(中4日は)短過ぎる」と発言し、先発6人制の導入を訴えた。日本人投手に故障が多いのは中6日のローテーションから中4日と短くなることで肘への負担が増し、靱帯を痛める原因とされているが、「それ以上に日本人気質も大いに関係がある」とグリフィン氏。このほど、「大リーグの治療法と実技」をテーマにしたセミナー(キネシオテーピング協会主催)の講師を務めるため来日したグリフィン氏はイチロー(現マーリンズ)、佐々木主浩(現野球評論家)や岩隈久志(現在FA)らマリナーズでプレーした多くの日本人選手の体をケアした名トレーナーとして知られる。