横一線の争いも…阪神・梅野は来季「正捕手」になれるか
11日に違法賭博を一部認めた呉昇桓(33)との交渉を打ち切った阪神。抑え候補の新助っ人を獲得する方針だが、長年固定できない捕手も心配の種になっている。
今季、捕手でチーム最多の71試合に出場した藤井が引退。金本監督は正捕手争いを「横一線」とし、来年大卒3年目を迎える梅野(24)、ベテランの鶴岡(38)に加え、ドラフト2位新人の坂本(明大)、三塁に転向していた元捕手の今成(28)らが参戦する。
筆頭候補はファンの期待が大きい梅野だろう。今季はわずか56試合出場で、スタメンマスクをかぶったのは35試合のみ。他球団のスコアラーは「リードに意図があまり感じられない。投手をグイグイ引っ張ろうとするスタイルは良いが、投手はその日によって良いボール、悪いボールがある。良いボールを軸に使った配球をしたりという工夫がない」と厳しい。
ローテ投手の藤浪、メッセ、能見の三本柱は揃って梅野とのコンビで精彩を欠いた。例えば、今季14勝を挙げた藤浪とは6試合で1勝4敗。2人の関係改善なくして正捕手奪取は難しい。秋季キャンプでは藤浪と一緒に風呂に入ってコミュニケーションを図り、先日のトークショーでは「相手が嫌がる配球が必要」と意気込んだ。評論家の福間納氏が言う。