阪神またもお手軽補強か マテオに続きドミニカ人投手狙う
「今回もお手軽補強じゃないですか」
ライバル球団の関係者がこう言って笑った。
阪神は、退団した呉昇桓の穴埋めに、マルコス・マテオ(31・顔写真=パドレス)とラファエル・ドリス(27=タイガース)の両右腕の獲得を目指している。
2人はドミニカ共和国出身で、現在行われているウインターリーグでは同じユニホームを着ている。2011年にもメジャーのカブスで福留とチームメートだった。カブスに在籍していた藤川もドリスのことはよく知っているという。
阪神のドラフトはこのところ、同じチームからのお手軽指名が続いている。今年の1、2位は明大の高山(外野手)と坂本(捕手)。昨年の1、2位は新日鉄住金鹿島の横山と石崎(ともに投手)だった。
前出の関係者が言う。
「横山と石崎は即戦力として取ったのだろうが、今季はほとんど戦力にならなかった。今年の2人は素材はいいものの、捕手の坂本は打撃がサッパリだからね。ドミニカ投手のセット取りも、ドリスの方はウインターリーグの投球を見て調査を始めたのではないか。すでに阪神には4人の外国人がいる。マテオとドリスを取っても、枠の問題でおそらくドリスは二軍暮らしが多くなる。大化けするかもしれない右腕の青田買いか、マテオが使えなかった時の保険かもしれない」
阪神の若手はくさるわけだ……。