球団最速1億円も…“裏の師匠”を失ったDeNA筒香の気がかり
DeNAの筒香(24)が19日、横浜市内の球団事務所で契約交渉を行い、5400万円増の年俸1億円でサインした。自ら望んでドミニカ共和国のウインターリーグに参加していたために更改が遅れていたが、7年目での大台到達は高卒野手としては球団最速。「今年は勝つしかない。自分の力で勝ったという試合をつくりたい」とさらなる飛躍を誓った。
昨季は不動の4番として打率.317、24本塁打、93打点と自己最高成績。プレミア12の侍ジャパンでも4番を務めた。ついにその才能を完全に開花させ、球界を代表するスラッガーに成長したが、チーム関係者が「唯一の気がかり」と口にするのが、チームを去った“師匠”の存在だ。
表の師が4番と主将に抜擢して一本立ちさせた中畑前監督なら、裏の師は二人三脚で今の打撃フォームをつくった大村打撃コーチ。ともに昨年限りでチームを去ったが、筒香にとってより痛いのはロッテ二軍コーチに転出した裏の師の方だ。
筒香はもともと、好調が長続きしないタイプ。ちょっと打てなくなると考え込み、すぐに打撃フォームを変えていた。当時のコーチと「このフォームでやろう」と約束した1週間後にはまったく違う打ち方をしていたほどで、それが大成を阻む要因になっていた。
そんな悪癖ともども矯正したのが大村コーチだっただけに、チーム関係者は気を揉んでいる。