なでしこ澤穂希の“後継者”宇津木「代表落ち」の波紋
来週29日から「もうひとつの五輪への戦い」が始まる。女子サッカー代表(なでしこジャパン)が、リオ五輪の出場を目指してアジア最終予選を大阪で戦うのである。
出場6カ国が総当たり戦を行い、上位2チームが五輪出場権を獲得する(日本の日程は豪州=29日、韓国=3月2日、中国=4日、ベトナム=7日、北朝鮮=9日)。
現役を引退したMF澤穂希(37)が、かつて「レベルの高いアジア予選を勝ち抜くのは大変」と話していたが、出場枠もリオ五輪出場を決めた男子の「3」よりも少なく、熾烈な出場権争いになる。
なでしこジャパンを率いる佐々木監督は、澤の抜けた穴を「15年カナダW杯準優勝メンバーのMF宇津木瑠美(27)で埋める予定にしていた」(サッカージャーナリスト)という。10年夏から仏リーグ・モンペリエでプレー。日頃から外国人選手の強靱なフィジカルと互角に渡り合っている宇津木は、守備的MFとして相手のキープレーヤーを徹底マーク。果敢にボールを奪った後は、展開力のあるMF阪口にボールを預けたり、利き足の左足から精度の高いパスを前線に送り、チャンスメークをするという役割も期待されていた。