世界銀の卓球と明暗 “内弁慶”招いた男子マラソンの体たらく
結果には訳がある。
卓球世界選手権団体戦(6日=マレーシア)で日本の男女が揃って決勝へ進んだのは45年ぶりのこと。さすがに中国の厚い壁は崩せず、男女とも金メダルには手が届かなかったが、日本の卓球の世界ランクは女子2位、男子3位。
近年、国際大会で常にメダル争いをしているのは、主力の海外留学が大きい。
例えば福原愛(27)は高校時代の06年に、中国で最もレベルの高いスーパーリーグに参加。4年後にも同リーグでプレーした。同じチームには、この日の第1試合でストレート負けした世界ランク1位の劉詩雯(24)が在籍しており、高度な技を盗んだ。
男子の水谷隼(26)は卓球協会の強化策で中学2年の時にドイツのブンデスリーガに参戦。中国スーパーリーグにも参戦し、北京五輪金メダルの馬琳(36)と同じチームで腕を磨いた。その時の経験を水谷は「昔は中国の選手と対戦するというだけで緊張していた。それが平常心で臨めるようになった」と語っていた。
そんな卓球と対照的なのが、国内の男子マラソンだ。