覚醒剤は再犯率60%…出所の清原被告は“断薬”できるのか
清原和博被告(48)が1カ月半ぶりにシャバの空気を吸った。2月2日に覚醒剤取締法違反で逮捕されてから44日。17日に保釈金500万円を現金で納付し警視庁を出た清原被告は、持病の糖尿病の治療のため入院先の千葉県内の病院に向かった。
釈放前、弁護士を通じて「心よりおわび申し上げます。皆さまを裏切ってしまったことを深く後悔するとともに、一から出直し、必ず更生することを決意しています」などとコメント。直筆のサインが入った文書には「必ず人の役に立つ人間になることを心に誓っております」と強い思いがにじんでいたが、なにしろ覚醒剤は再犯率が60%超とされる事犯である。
「もちろん、更生を願ってはいる。でも、現役時代の清原を知っている人間は、半信半疑というのが正直なとこ。意志が弱く、堪え性がない人間だったから……」
と、巨人で同じ釜の飯を食った関係者がこう続けるのだ。
「象徴的だったのが、05年のシーズンです。前年は就任1年目の堀内監督の構想から外れ、ヒザの故障や左手小指の骨折などもあって、それまでのワーストとなる40試合の出場にとどまった。オフに一度は球団から事実上の戦力外通告を受け、殴り込みのような形でフロント幹部に直談判するなどの騒動を起こした末に残留して迎えたシーズンです。あのとき本人は『野球人生最大の屈辱』と言い、マスコミにも『泥水をすする覚悟でやる』と表明。禁酒宣言もし、誰もが生まれ変わるものだと信じたが、春のキャンプが始まって2週間もしないうちに、クラブでドンチャン騒ぎした揚げ句に泥酔して門限破りですから。それが、1度ならず、2度もです。『野球生命を懸ける』とまで言ってたあれはなんなんだ、とフロントはカンカンで、さすがに他の選手も呆れ果てていました」